scan-27 NY地下鉄に乗る scan-23 ユニバーシティ・オブ・ザ・ロードでの演奏

#N.Y.ジャズ三昧No.3 /KATO
★内容
 6月7日の続きです。
 スイートベージルを出て、ビレッジの土曜の午後を徘徊しました。バザールが開かれている所にやってきました。アンティークな食器や調度品、きれいなお菓子の入っていたような缶とか、いわゆる不要品ってのがずいぶん出ています。民族っぽい物もいろいろ出ています。インディアンのアート風な物やラテンアメリカ系の物産品など。相棒は、かみさんのためにインディオの人が売っている毛のセーターを値切って買いました。「NEWYORK」とか書いてある定番のTシャツが、3枚10ドル。私は、「ほかで1枚7ドルってのもあったなあ」と思い、「まあ、だれにやっても良いから」と買ってしまいました。しかし、その後、 4枚10ドルってのも見かけて、 がっかり。でも、翌日、3枚5ドルってのもあったりして。

 相棒が小用をもよおし、 「じゃあ、 少し腹もへったしマックにでも入ろう」という事になりました。本家本元のマクドナルドのバーガーは、日本のとはどこか違うと思ったら、ピクルスの味が違っていました。ホテルでの朝飯でも感じてましたが、スパイスの感覚が異なっているんですね。

 腹も満たしたし、おちついたところで、ホテルに戻ることになりました。しかし、金もあまり使いたくないので、この際、地下鉄で帰ることにしました。大分、地下鉄は危険だとおどかされていましたが、何事も経験だし、真夜中でもないからと乗ってみました。「なあんだ、普通の人が乗っているじゃないか。」ビレッジから59thストリートまでたいした時間もかからず戻ってくる事ができました。私たちは、「やっぱ、ニューヨークは地下鉄が便利だぜ」という結論にたっしました。

「ユニバーシティー・オブ・ザ・ロード」の小林陽一
 この日のメインメニューは、このツアーの仕掛人である小林陽一ひきいる「グッドフェローズ」のライブです。小林氏は10年間ほどN.Y.で生活して、数年前より日本に戻り、精力的に演奏活動をしているドラマーです。今まで、N.Y.での友人のミュージシャンとのアルバムを数枚リリースしていますが、今回は日本人でかためたメンバーでのN.Y.乗り込みです。

 会場の「ユニバーシティー・オブ・ザ・ロード」は、ビレッジにある小ホールです。学生街の中で、いろいろなアートなどに関する催しをしているようです。

 グッドフェローズのファーストセットの演奏は、小林氏やメンバーの作ったオリジナルが中心でした。「四万十」とか、「アキタ・ラップ」などというタイトルからも想像がつくような、日本風な雰囲気を持った曲がありました。

 セカンドセットは、一転して、ローランド・カークかと思うようなサックスの同時2本吹きサウンドから始まりました。突如奇妙な楽器を持った黒人ミュージシャン登場です。2本のサックスを合体させてしまったようなマウスピースが二つキーが連動するようにされた物のようです。ローランド・カークが多用する4度で強引にハモらせるようなフレーズで吹きまくります。
 それから、ぞくぞくゲスト登場。黒人のテナー二人、あると一人、日本人のトランペット。そしてギター。それに、元々のテナーの岡さん、トランペットの岡崎さんと入り乱れてのジャムセッションです。小林氏のN.Y.できづいてきた仲間が駆けつけてきた感じです。 「コンファメーション」 とか、「テナー・マッドネス」などをやるのですが、みんながみんな、これでもか、これでもかっとばかり弾きまくりました。

 ニューヨークには、私の信じるバップが息づいていました。